ガソリン車の今後ってどうなるんだろう?
2030年にガソリン車が販売禁止になるらしい。今のうちにガソリン車を買うべきなのか。それとも電気自動車を買うべきか。今後の自動車業界はどうなるの?
こういった疑問を解決します。
政府の打ち出したガソリン車販売禁止について
2030年前半 ガソリン車販売禁止へ
日本政府がガソリン車の新車販売を2030年代半ばに禁止する方向で最終調整に入ったことを、毎日新聞などが報じています。
自動車メーカーなどとの意見調整でどのような結論になるかはまだ未知数ですが、化石燃料自動車の販売禁止はすでに世界の大きな流れになっています。
引用元URL:EVsmartブログ(https://blog.evsmart.net/)
CO2規制を念頭としたヨーロッパ各国のシフト政策に追随した日本政府
2020年12月に毎日新聞などが報じた「2030年前半、ガソリン車販売禁止」と報じられました。
車のすべてが電気自動車にとって代わるのかと不安になり、これからどうなるの?とご連絡も何件かいただきました。このニュースは各新聞記事やそれらのニュースをまとめたウェブサイトを見る限り、日本政府が正式に発表した見解ではなく経済産業省を中心とした自動車産業への施策の一部が各報道に漏れたため飛び出したニュースのようです。
しかし、ヨーロッパ諸国やアメリカが推し進めるエネルギー政策の潮流に日本は背を向けるわけにはいかず、足並みをそろえるためにも電気自動車への変換は免れることはできないだろうと思います。
ガソリン車、電気自動車どっちを買うべき?
これから車の購入を検討されている方が一番迷うであろう「ガソリン車」を買うべきか、「電気自動車」を買うべきかという問題については個人的な見解ではありますが、実用性を考えるなら「ガソリン車」もしくは「ハイブリット車」を購入するのがいいのかなと考えています。
ガソリン車は年間走行距離で選ぼう!
年間10,000~20,000kmほどの走行であれば断然「ガソリン車」をおすすめしたいですね。 ハイブリットはまだまだ値段が高いですし、年間の走行距離が少ないと元をとるのが難しいです。
逆にお仕事などで車をガンガン乗る人は、ハイブリットがおすすめです。初期費用はかさみますが、ランニングコストや維持費を燃費の良さでカバーできるからです。
ただ、「アルファード」や「クラウン」といった大型の車は、ハイブリットでもそこまで燃費がいいわけではないので、ガソリン車の購入も視野に入れていいと思います。
充電スタンドが充実しているならEV車がオススメ!
日産のリーフを例にあげますと、リーフは40kWhと62kWhの2つのバリエーションがあり、40kWhで航続距離が約322km、60kWmのモデルは458kmとガソリン車並みの航続距離があります。
街乗り程度であれば十分な航続距離です。ただ、お値段は332.6万円~とかなりお高めです。先進技術も多く取り入れられていますので、EV車を初めて検討されている方にはオススメの車種です。
↓ちなみに、輸入車で取り寄せられるEV車の車種とお値段は下記のような感じです。テスラモデル3
テスラモデル3
511万円〜
フォルクスワーゲン
e-ゴルフ
544.8万円
ジャガー
I-PACE
976万円〜
メルセデスベンツ
EQC
1080万円〜
一方、国産のトヨタは水素をエネルギー源とする車を開発しています。
トヨタ
MIRAI
741万円〜
- MIRAIについて
- ミライは、水素をエネルギー源とする初の量産型FCVとして、2014年に発売されました。
- 1回あたり3分程度の充填時間で約650kmの走行が可能、しかもCO2排出はゼロと、クリーンなクルマとして将来性が期待されています。トヨタは2020年以降、FCVの年間販売台数を3万台以上に増やすという目標を掲げています。
- 東京モーターショー2019で発表された「ミライConcept」は、LSやクラウンと共通のFRプラットフォームを採用、基幹部品であるFCスタックなどのFCシステムを一新し、水素搭載量を拡大。
- (引用:ベストカーWeb https://bestcarweb.jp/feature/column/140983)
2030年前半、ガソリン車販売禁止のニュースを受けて国内の自動車メーカーで一番に反応したのはトヨタでした。
トヨタは昨年12月17日に開催されたオンライン懇談会で記者からの質問に対し、「電気自動車を増やすだけではカーボンニュートラル(※)は実現不可能」との見解を示し、各メディアで大きく報道されました。
これはトヨタ自身問題ではなく、日本政府のエネルギー政策が変化しなければ達成することが難しいという意味で発言されたものです。
※カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラル は環境化学の用語の一つ。何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。(引用:Wikipedia)
具体的に言うと、車を作る際には「完成検査」というものがあり車1台に対して充放電が必要です。この充放電にかかる電力は一般家庭の1週間分の電力に相当します。
トヨタが400万台の車をEV化すると「夏の電力が不足」することが懸念され、それを解消するには原発10基分、もしくは火力発電20基分の規模を有する電力が必要になるようです。
さらに、すべての車をEV化しようものなら「充電インフラの構築にかかる投資」で約14兆~37兆のお金が必要になるという試算があります。
脱炭素社会の実現やCO2削減するために電気自動車に変換していくのにCO2を発生するインフラを増やさなければならないのです。
ただ世界の流れとして電気自動車へシフトしていく中、日本や日本を代表する自動車メーカーたちがガソリン車やハイブリット車に固執していると、ヨーロッパ諸国との足並みは乱れ日本の自動車メーカーそのものの存続が危ぶまれることになります。
話が大きくなりましたが、オンライン懇談会で言っていた豊田会長の「自動車産業はそういうギリギリのところに立たされている」というコメントには、今後の自動車業界をよく表しているのではと思います。
まとめ
今車を購入するならガソリン車もしくはハイブリットがおすすめ!
ただし、2030年までにはEV車が一般的になっている可能性大。
ガソリン車やハイブリットはガソリンを入れるだけですぐに発進できて、どこでも給油できるというのが強みですね。ただ、街乗り限定であれば、EV車に乗ってみたいですね!でも、2021年1月現在、日本ではまだまだ充電設備が充実しているとはいいがたいのがどうしてもネックになります。急な用事で、遠方に行った際に充電できずに立ち往生なんて考えたくないですよね。しかし、近年EV車の航続距離がどんどん伸びているので、近年乗り換える際には検討してみるのもアリかもしれません。
個人的にはEV車の充電は、どこかでみたSF映画のように大きな乾電池のようなものをガコッと取り外して、新しい車用の乾電池に付け替えて充電終了!くらいの手軽さが欲しいと思っています。
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