久しぶりにドライブレコーダーの映像を見てみたところ、所々映像が抜けている・・・。なんで?
数年前に車と一緒にドライブレコーダーを購入。事故を起こしたわけではないけれど、ふと映像を確認してみたら映像が撮れていない・・・。万が一の事故の時にこのような状態では困るし、どうしてこんなことが起こるの?
こういった疑問を解決します。
ドライブレコーダーはメンテナンスフリーではありません。
今の時代、ドライブレコーダーは車に標準搭載されている時代になりましたね。万が一の交通事故のために搭載しているドライブレコーダーですが、実はこのドライブレコーダーという機械は放置していると映像がきちんと保存されていないといった現象が起こることがしばしばあります。
車さえ動いていれば、延々と車を録画してくれている。そう思っていませんか?
定期的にメンテナンスしていないと、いざという時に映像が保存できていないかもしれません。なぜ、こういったことが起こるかと言うと、ドライブレコーダーで使用している記憶媒体である「SDカード」は、一般的なデジタルカメラやスマートフォンで使われているようなSDカードより、車の中という過酷な環境に置かれている「SDカード」はとても壊れやすいです。さらに、この「SDカード」は定期的に「フォーマット」してあげないと肝心なところの映像が抜け落ちているなんてこともあるのです。
SDカードのフォーマットとは?
みなさん、フォーマットという言葉はご存知ですか?パソコンなどを利用している人には聞き覚えがある言葉かと思いますが、フォーマットとは「初期化」のことです。ドライブレコーダーに搭載したSDカードは、車が稼働すれば録画を始め内部で「上書き」を繰り返しています。頻繁に上書きが繰り返されると何が起こるか分かりますか?
「データが断片化」というものが起こります。
購入した当初は、SDカードのデータはキレイに整列した状態でデータは保存されますが、長期間上書きを繰り返すとその列が乱れてきます。列が乱れると、映像を保存する際にエラーになってしまい、その部分の映像が録画されません。
購入当初のSDカード
①①①①①②②②②②③③③③③③④④④④④④④④⑤⑤⑤⑤⑤⑤
上書きを繰り返したSDカード
①①②②②③■■④④④④①①①■②②②②②⑤⑤■⑤②②②①■①①
購入した当初は、SDカードのデータはキレイに整列した状態でデータは保存されますが、長期間上書きを繰り返すとその列が乱れてきます。列が乱れると、映像を保存する際にエラーになってしまい、その部分の映像が録画されません。
①②③④⑤=保存されたデータ
■=断片化したデータ
この断片化したデータはドライブレコーダーの機能で「不要データ」として消去されます。結果、撮ったはずのデータが抜け落ちてしまうことになります。このように必要なデータを削除されてしまわれないように、ドライブレコーダーのSDカードは定期的に「フォーマット」つまり削除してあげないといけません。一般的には1~2週間に1回ペースでフォーマットするといいようです。
パソコンがあまり分からない筆者のイメージで言うと
「散らかった部屋でゴミと一緒に大事なものも捨ててしまう」
といったイメージです。SDカードも同じで、定期的に掃除(フォーマット)してあげないと必要なデータもゴミと一緒に捨ててしまうということなんです。
一般的なフォーマットのやり方
メーカーによってフォーマットのやり方は様々かと思いますが、大体のドライブレコーダーでは1分もかからずフォーマットできるかと思います。
一般的なフォーマットの手順
- メニューボタンを押して、メニュー画面を開きます。
- メニュー画面の下の方に「フォーマット」もしくは「初期化」という項目があるのでそれを選択。
- フォーマットしますか?と確認を促されますので、OKを押す。
大体この手順でフォーマットできると思います。
※注意※
フォーマットとは「初期化」することですので、当然内部のデータは削除されます。残しておきたいデータがある場合は、他の記憶媒体にバックアップしておくとよいでしょう。
SDカードは消耗品!
SDカードは半永久的に使えると思っている方も中にはいらっしゃると思いますが、こういうチップ型の記憶媒体は上書き回数に制限があります。一般的には10万回くらいでしょうか?10万回と聞くと「一生使えそう」と思うかもしれませんが、ドライブレコーダーはデジタルカメラやビデオカメラとは違い、エンジンをかけてからずっとSDカードに読み書きしていますので、思ったよりも寿命が早くくると思われます。
SDカードは消耗品と割り切って1年に1回程度を目途に購入して差し直すことをおすすめします。取扱説明書も「毎年交換」を推奨しているメーカーが多いです。
まとめ
ドライブレコーダーは定期的なフォーマットをしよう!
SDカードは毎年交換して、万が一に備えよう!
ドライブレコーダーは、ドライバーを守ってくれる大切な存在です。多くの方は車検の時に見てくれているだろう、12ヵ月点検で見てくれているだろうと思っていると思います。 せっかく設置したドライブレコーダーが無用の長物とならないように、本記事が参考になれば幸いです。
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